LINE公式アカウントで「お店」と「お客」の関係性をつくるコツ。小規模飲食店の活用事例まとめ

LINE公式アカウントでお店とお客さんの関係性をつくるコツ。小規模飲食店の活用事例まとめ

飲食店を成長させるためには、新規のお客さんを呼び込むだけではなく、何度もお店に来てくれるリピーターをつくることが重要になります。新規客よりもリピーター獲得に必要なコストの方が安価に抑えられるほか、リピーターが新たなお客さんを連れて来店してくれる可能性があるからです。

リピーターとつながるのにおすすめなのが、LINEヤフーが提供している店舗向けの「LINE公式アカウントです。実際に、個人が経営する小規模のお店から大手チェーン店まで、さまざまな規模の飲食店がLINE公式アカウントを活用し、お店の成長やリピーターの獲得につなげています。

ここからは、小規模なお店を経営している飲食店関係者が参考にできる、LINE公式アカウントの活用事例を紹介します。

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茶割

お茶割り専門店「茶割」は、東京の飲食店人気エリアである目黒と学芸大学でお店を展開しています。100種類のお茶割りと100種類の唐揚げを名物として提供しながら、目黒本店はスタイリッシュな店内の内装も人気の一つです。

茶割のLINE公式アカウント活用方法

茶割では、LINE公式アカウントを通して新商品の発売や最新情報などのお知らせをメッセージとして配信しているほか、友だち追加した客層の把握やデータ収集にも活用しています。

また、店内で閲覧するメニュー表もLINE公式アカウント経由で提供。紙のメニューでは必要となる書き換えや差し替えの手間を削減しながら、ペーパーレス化も実現しました。また、来店したお客さんがスムーズに友だち追加できるよう、店内のテーブルにはQRコードを設置しています。

実際に活用している機能と活用ポイント

茶割が活用しているLINE公式アカウントの機能

LINEのトーク画面下部に固定で表示されるメニュー機能「リッチメニュー」を活用し、Web予約ページやネット通販などへの導線を設けています。

リッチメニューはテキスト投稿と自動応答機能を併用。例えば、「お店の予約」をタップするとチャットで「予約」と自動投稿され、それに応じてテキストメッセージと各店舗のリンクがカードタイプメッセージで表示されるようになっています。

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HARE GINZA

カレー店「HARE GINZA」は開業当初、「晴」という店名で、東京・銀座にあるスナックの空き時間を間借りする形で運営されていました。「毎日でも飽きずに食べられるカレー」をコンセプトに1日15食限定でカレーを販売していたところ、リピーターの口コミで評判が広がり人気店に。1994年に「HARE GINZA」として店舗を独立させ、2021年には冷凍カレーの通販専門店として営業スタイルを刷新しました。

HARE GINZAのLINE公式アカウント活用方法

HARE GINZAは実店舗を運営していた当初、ショップカード機能とクーポン機能を利用していました。もともとは紙でスタンプカードを作り、トッピングのサービス券を配っていましたが、LINE公式アカウントを導入したことで手軽に運用できるようになり、紙の削減にもつながったそうです。

実際に活用している機能と活用ポイント

HARE GINZAが活用しているLINE公式アカウントの機能

ショップ機能やクーポン機能だけでなく、HARE GINZAはメッセージ配信にも力を入れています。意識したのは「お客さんにとって本当に有益なメッセージしか発信しない」こと。頻度は月2〜3回ほど、内容は割引や無料情報などに絞ることで、お客さんの開封率も高くなっているそうです。

通販専門店になってからは、送料無料や割引キャンペーン、普段出していない限定メニュー情報を発信。メッセージにはお客さんからのリアクションもたびたびあり、店主自ら返信をすることもあるようです。

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なすび総本店

静岡で展開している「なすび総本店」は、マグロの集積地として知られる清水港の天然ミナミマグロや駿河湾で獲れる新鮮な地魚など、地元の食材にこだわった会席料理を中心に提供している和食店です。コロナ禍で生まれた全長36cmの「ジャンボ海老フライ」が話題となり、SNSや口コミで広まるだけでなく、テレビの人気番組でも取り上げられ、大きな反響を呼びました。

なすび総本店のLINE公式アカウント活用方法

もともと「なすびプレミアムクラブ」というポイントサービスを10年以上運用していました。しかし、お客さん側に会員申し込みの際は用紙に記入してもらう必要があったり、発行したカードを来店のたびに提示してもらう必要があったりといった手間がかかっていました。また、店舗側にとっても手入力でポイントを打ち込んだり、会員を増やすのに苦労したりと、さまざまな課題があったようです。

しかし、LINE公式アカウントを導入してポイントサービスを移行したことにより、会員数が大幅に増加。ポイント付与の人的ミスもほとんどなくなるなど、店舗側のオペレーションも改善されました。

実際に活用している機能と活用ポイント

なすび総本店が活用しているLINE公式アカウントの機能

「リッチメニュー」を活用し、ポイントカードやWeb予約ぺージ、テイクアウト受付、ネット通販などへの導線を設けています。メッセージ配信の開封率も高く、お客さんにお店を思い出してもらうきっかけづくりにもつなげています。

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戸越銀座商店街

東京・品川の戸越銀座商店街は「食べ歩きの街」「下町グルメロケの聖地」とも呼ばれる人気の商店街の一つです。全長1.3kmある“東京で一番長い商店街”としても有名で、組合には約350店舗が加盟しています。毎日2万人以上が訪れるなど、地元住民に限らず幅広い世代に親しまれているのが特徴です。

戸越銀座商店街のLINE公式アカウント活用方法

商店街の近所に住んでいる人や戸越銀座のブログを書いている人が「街特派員」となり、新店舗や新商品、イベントなどの情報をメッセージ配信しています。各店舗の雨の日限定クーポンやサービス、子育て世帯への支援プロジェクトなど、お客さんにとって有益な情報を頻繁に発信。堅過ぎない文面が特徴で、順調に友だち追加数を伸ばしています。

実際に活用している機能と活用ポイント

戸越銀座商店街が活用しているLINE公式アカウントの機能

メッセージ配信のほか、「リッチメニュー」を活用してイベントカレンダーや公式サイト、SNS、戸越銀座の魅力を発信しているブログへの導線を設けています。お客さんが知りたい情報を集約することで、LINE公式アカウントを開けばさまざまなサービスへスムーズにアクセスできるようになりました。

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まとめ:飲食店でLINE公式アカウントを使ってみよう

LINE公式アカウントをうまく活用している店舗の事例を紹介しました。店舗オペレーションの効率化につなげているだけでなく、お客さんとのやりとりを円滑にしたり、クーポンなどで来店のきっかけを与えたりといった、コミュニケーションの面でも役立てている様子が分かります。

「もっと手軽に情報発信をしたい」「自店にもっとリピーターを増やしたい」「お店の存在を定期的に思い出してもらえるようにしたい」と思い悩んでいる飲食店にとって、LINE公式アカウントはさまざまな場面で活躍できるサービスです。興味を持った方は、ぜひ以下から詳細を確認してみてください。

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