予約管理アプリを無料で使いこなす方法。ニーズごとに選び方も紹介

無料で使えるおすすめの予約アプリを紹介

予約管理の煩雑さに悩んでいる方には、アプリの活用をおすすめします。スマホやタブレットにインストールするだけで手軽に利用できるため、パソコンを使った予約管理システムよりもハードルが低く、導入しやすいことが魅力です。

予約管理アプリを活用することで、予約業務の効率化や人的ミスの削減が期待できます。操作も分かりやすいものが多く、スタッフへの周知も比較的簡単です。

無料で使える代表的な予約管理アプリを紹介するとともに、予約管理アプリを導入した後に店舗の予約数を増やす活用方法と実際の成功事例を解説します。

こんな人におすすめ

  • 予約管理業務を効率化したい
  • どのような予約管理システムが合うのかわからない
  • 企業・店舗の規模を拡大し、予約数を増やしたい

予約管理アプリ・システムとは?

予約管理アプリとは、自社や店舗のネット経由における予約情報をまとめて受付管理できるアプリです。

パソコンから管理する予約管理システムもありますが、お店のWebサイトと連携させるにはサイト制作の知識が必要な場合があります。タブレットやスマートフォンにインストールするだけで利用できる予約管理アプリの方が、導入方法も簡単です。

予約管理アプリ・システムのメリット

予約管理アプリを導入すると、お客さん・お店の両方にとって以下のメリットがあります。

  1. 予約・管理業務が効率化できる
  2. アプリ内で予約業務が完結する
  3. リアルタイムで予約管理ができる
  4. 予約機会の損失を防げる
  5. 予約管理業務が一本化できる
  6. 無断キャンセル対策ができる
  7. 顧客情報の収集とデータ化が可能になる
1. 予約・管理業務が効率化できる

予約管理アプリを導入すると、これまで煩雑になっていた予約管理業務を効率化できます。具体的には、スタッフの教育コストや人的ミスを減らせる、また予約の数を増やせるなどのメリットがあります

2. アプリ内で予約業務が完結する

予約管理アプリは、顧客が予約をする際はもちろん、自社や店舗の予約管理もアプリ内で完結するため、顧客の「予約が確定しているのか分からない」「電話で予約するのが苦手」などの不安を解消することができます

3. リアルタイムで予約管理ができる

電話で予約受付をする場合は自社・店舗の営業時間内に対応することが多いですが、予約管理アプリであれば24時間受付が可能です。また、カレンダータイプの予約管理アプリであれば、顧客もリアルタイムで自社・店舗の状況を確認できます。

4. 予約機会の損失を防げる

予約管理アプリは24時間受付が可能なため「予約の電話がかかってきたものの、別件対応しており電話に出られなかった」といった予約機会の損失を防げます。

5. 予約管理業務が一本化できる

予約管理アプリの導入後でも、店頭や電話などで予約を受け付けられます。オフラインで受けた予約も予約管理アプリに入れておけば、予約管理業務を一本化できて便利です。

6. 無断キャンセル対策ができる

予約管理アプリによっては「予約確定メール」や「リマインドメール(再確認のためのメール)」機能が用意されています。また、クレジットカードで決済できるアプリで事前決済を促すこともできます。どちらも無断キャンセル対策に役立ちます。

7. 顧客情報の収集とデータ化が可能になる

オフラインでの予約管理では難しかった顧客管理の収集とデータ化が、予約管理アプリで簡単に管理できるようになります。顧客の年齢や性別などのデモグラフィックデータ(人口統計学的なデータのこと)を使えば、集客施策や販促活動に活用できます。

予約管理アプリ・システムの主な機能

予約管理アプリには多くの機能が搭載されていますが、中でも小規模な会社・店舗が予約管理アプリを導入するにあたって必要不可欠な機能を紹介します。

  1. 予約管理機能
  2. 顧客管理機能
  3. メッセージ配信機能
  4. 他サービス連携
1. 予約管理機能

顧客の予約を受け付ける基本の機能です。予約を受け付けるだけでなく、顧客が自身のスマートフォンやPCから、予約内容の変更・キャンセルをすることも可能です。アプリによっては、キャンセル待ちができるものもあります。

2. 顧客管理機能

顧客が予約時に入力した情報に従って情報を管理する機能です。年齢・性別はもちろん、予約頻度や利用内容、予約メニュー・金額などの情報も収集できます。

3. メッセージ配信機能

メッセージ配信機能では、予約が確定したときや予約日が近づいたときにリマインドを送ることができます。また、DMやクーポンを定期的に配信するとリピーター獲得にも役立ちます。

4. 他サービス連携

他サービスと連携可能なアプリもあるため、自社・店舗にとって必要な外部サービスと連携できるかを確認しましょう。例えば、収集した顧客データをさらに活用できるものや、SNSと連携しているもの、クレジットカード・QRコード決済が可能なものなど、内容もさまざまです。

予約管理アプリ・システムを選ぶポイント

自社や自店に合っているか

予約管理アプリの機能やデザインはサービスによって異なります。いくらスペックが良くても、ニーズを的確に満たすものでなければ、費用対効果が下がる可能性もあります。選ぶ際は機能やデザインの充実度だけでなく、自社や自店のニーズを満たすかどうか、という観点からも判断しましょう。

顧客や従業員が使いやすいか

併せて、アプリを予約時に使用する顧客、仕事現場で使用する従業員にとって使いやすいものかどうかも重要です。顧客体験を充実させ、働きやすさを担保するためにも、顧客の視点、従業員の視点を忘れないようにしましょう。

無料プランでどこまでできるか

予約管理アプリを無料で使える条件は各サービスによってさまざまです。条件としては、予約件数や顧客件数に制限がある「件数制限」、使える機能に制限がある「機能制限」の大きく2パターンに分かれます。自分の使いたい内容に合わせて、どんな無料プランが合っていそうかを検討することが重要です。

飲食店におすすめの予約管理アプリ

予約管理アプリの中でも、無料で使えるおすすめのアプリを紹介します。機能を拡充するには、有料プランの契約が必要になることがあります。以下の表では無料プランでの機能を比較しています。導入の際は、店舗に導入したい機能があるか確認する必要があります。

アプリ名 初期費用 月額料金 予約管理機能 顧客管理機能 予約受付メッセージ自動配信 リマインドメッセージ自動送信 決済機能 他サービス連携
LINE公式アカウント 0円
(コミュニケーションプラン)
0円
(メッセージ月間200通まで)

(他サービス連携で可能)

(他サービス連携で可能)
他サービス連携で可能
レストランボード 0円 0円
(問い合わせ後、契約が必要)

(問い合わせ後、契約が必要)
× Airレジ・HOT PEPPERグルメなど
STORES予約 0円
(フリープラン)
0円
(月間予約数50件まで)

(スモールプラン以上の契約でメルマガ等送付が可能)

(スモールプラン以上の契約で可能)
LINE、Zoomなど
Airリザーブ 0円
(フリープラン)
0円
(フリープラン)

(ベーシックプラン以上の契約で可能)
× Airレジなど
RESERVA 0円
(フリープラン)
0円
(月間予約数50件まで)
× LINE、Zoomなど
freee予約 0円 0円 LINEなど

アプリで予約受付ならLINE公式アカウントがおすすめ

予約管理アプリを導入すると、お客さんだけでなくお店にとってもメリットがあります。予約管理アプリの導入を検討しているなら、簡単に低コストで開設できるLINE公式アカウントを試してみましょう。

LINE公式アカウントで予約管理システムを利用する3つの方法

LINEは9,500万人(2023年3月末時点)の月間利用者が存在するコミュニケーションアプリです。日常的に使う方が多いため、他のアプリよりも使いやすく感じる方も多いでしょう。

LINE公式アカウントでは、以下の3つの方法で予約受付を利用することができます。

  • LINEのチャットを利用して、個別に予約対応する
  • 別の予約システムを導入し、LINE公式アカウント内で案内する
  • 予約システムが使えるサービス「LINEで予約」を使用する

LINEで予約とは

LINEで予約」とは、LINEを使って簡単に来店予約ができる、LINE公式アカウントのサービスです。サービスを利用するためには、まずお店のLINE公式アカウントを開設する必要があります。

LINEで予約を利用すると、お客さんはアプリを切り替えることなくLINE内で予約を完結できます。また、予約日時の前にLINEのトークで通知が受け取れるので、来店日を忘れることも少なくなります。

予約したお店の情報を友だちに簡単にシェアできること、現在地から近いお店を探すことができるので、お店にとっては新規顧客の開拓にもつながります。

LINE公式アカウントと「LINEで予約」3つの成功事例

実際にLINE公式アカウントを予約受付として活用し、集客に結びついた3つの成功事例を紹介します。

  1. LINEの導入でコスト削減とリピーター獲得に成功|アイラッシュサロン「ピクシーラッシュ」
  2. 「LINEで予約」でWeb予約数が月間2.5倍に|焼肉店「極上赤身 焼肉 藤」
  3. 「LINEで予約」で予約数増加、シニア世代の獲得も!|飲食店・カラオケ店を展開「株式会社アトム」

1. LINEの導入でコスト削減とリピーター獲得に成功|アイラッシュサロン「ピクシーラッシュ」

アイラッシュサロン「ピクシーラッシュ」(神奈川県中郡二宮町)は、地域密着型のまつげ専門サロンです。大手予約サイトを利用する中で、広告費がかさんでしまうのが課題でした。

そこで、大手予約サイトは新規のお客さんの入口として残しつつも、コスト削減として来店したお客さんとLINEを通してやり取りを行うことに。ショップカードの利用や定期的にお得なキャンペーン情報を配信するなど、お客さんと良い関係を築きながらリピーター育成へとつなげています。

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2.「LINEで予約」でWeb予約数が月間2.5倍に|焼肉店「極上赤身 焼肉 藤」

焼肉店「極上赤身 焼肉 藤」(大阪府茨木市)は、2021年3月末のオープンと同時にLINE公式アカウントを開設しました。

焼肉店「極上赤身 焼肉 藤」がLINEで予約を導入したところ、予約数が2.5倍に増加

トーク画面のリッチメニューにLINEで予約への導線を固定表示。さらに、メッセージ配信の際にも予約フォームと一緒に「1ドリンク無料クーポン」を配信することで予約数の向上を図ったところ、Web経由での予約数は導入前と比較して月間2.5倍に増加しました。メッセージ配信後は予約数が増加することから、効果を感じているそうです。

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3.「LINEで予約」で予約数増加、シニア世代の獲得も!|飲食店・カラオケ店を展開「株式会社アトム」

株式会社アトムは、中部・東北・北関東を中心に約360店舗の飲食店・カラオケ店を展開しています。2015年にLINE公式アカウントの運用を開始しました。

コロナ禍での予約数減少を受け、2021年5月からの1カ月間、友だち数の多い3店舗で「LINEで予約」をトライアル導入。定期クーポンと予約フォームの案内を同時配信したほか、リッチメニューに予約フォームのリンクを常設したところ、他サービスを経由した予約数は減少することなく、全体の月間予約数が増加しました。

LINE上で全て予約が完了するシンプルな設計に使いやすさを感じられたためか、シニア世代の予約も獲得することができたそうです。

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まとめ:予約管理アプリ・システムを導入するなら始めやすいLINE公式アカウントで

お店・お客さんの双方にとって便利な予約管理アプリ。パソコンでの操作が苦手でも、スマホ・タブレットで操作が可能なので、導入ハードルが低いというのもメリットです。

予約管理アプリは無料で始められるものも多くありますが、アプリによって使える機能はさまざまです。これから予約管理アプリを導入するなら、幅広く活用できるLINE公式アカウントがおすすめです。

詳細は、以下からチェックしてみてください。