アルバイトの面接をドタキャン(直前にキャンセルされること)されると、採用にさらに時間と労力がかかり、採用計画に支障をきたします。
アルバイトの面接をドタキャンされてしまう原因と対策方法について、詳しく解説します。原因ごとに対策を立て、面接ドタキャンを防ぎましょう。
こんな人におすすめ
- バイトを募集しているが、面接のドタキャンが多くて困っている人
- バイトの応募者が面接に来ない原因について知りたい人
- 面接のドタキャンを防ぐ対策法を知りたい人
バイトの応募者が面接をドタキャンする理由は?
アルバイトの応募者が面接をドタキャンする理由を、「実際に面接をキャンセルしたことがある」と回答した人に行ったアンケート結果から見てみましょう。
「バイト面接をキャンセルしたことがある」と回答した方に伺います。面接キャンセルをした理由はなんですか?(複数回答可)
「バイト面接」に関するアンケート(『エンバイト』調べ)
内訳を見てみると、体調不良などのやむをえない理由もありますが、「企業の対応が悪かった」といった理由でのキャンセルも多く、採用側の対応次第で面接のキャンセルを防げることが分かります。上記の理由を踏まえ、応募者の気持ちに寄り添い、適切に対策することが成功につながります。
面接をドタキャンされてしまう原因は?
次に、面接をドタキャンされてしまう原因を3つに分類し、それぞれ詳しく解説します。
1. 応募に対しての対応が不適切
求人応募への対応が遅れてしまったり、面接日まで期間が空いてしまったりすると次のようなリスクが発生します。
- 他の店舗が先に採用してしまう
- 応募者が面接の予定を忘れてしまう
- 応募者のなかでバイトや面接へのモチベーションが下がってしまう
- ダブルブッキングが起きる(他の面接と日時が被ってしまう)
加えて、応募者への連絡対応が機械的であったり雑だったりすると、採用担当者だけではなく店舗に対しても不信感を抱いてしまい、働く意欲の低下につながってしまいます。
2. 働くイメージがわかない・魅力を感じない
仕事内容や応募条件などの情報が不足していたり、魅力を感じられなかったりする場合、働くイメージがわかず、採用されることに不安を感じることも。その結果、求人に応募して面接の日時を決めたものの、「自分には合わない」と感じて面接をドタキャンする人もいます。
3. 面接に行くまでの準備や手間が面倒
面接に行くための準備や手続きが多くなるほど、面接を受けるハードルが上がり、ドタキャンされるリスクが高まります。一例として応募者が手間に感じるものを以下に挙げています。
- 履歴書の作成
- TPOに合った服装の検討
- 面接場所への交通費
- 面接場所へのアクセス
面接のドタキャンを防ぐ具体的な方法
求人内容や店舗のクチコミに不安を感じたり、担当者の連絡が遅かったりすると、応募者側で採用担当者や店舗への不信感が高まり、面接をドタキャンする確率が上がります。そのため、ドタキャン対策においては、応募者との接点の持ち方やコミュニケーションの取り方を工夫することが重要です。
面接のドタキャンを防ぐ方法について詳しく見ていきましょう。
1. 迅速・丁寧・マメな対応を心がける
迅速・丁寧・マメな対応を意識し、面接に来てもらえる確率を上げましょう。具体的には次のような方法があります。
- 応募者からの問い合わせにはすぐに回答する
- 面接日時は応募日から日を開けずに設定する
- 応募者に敬意を持って丁寧な言葉使いでやりとりをする
- メールなどで面接日のリマインドを行い、応募者の日時忘れを防ぐ
2. 仕事内容の詳細・職場の魅力を伝える
掲載する求人には、仕事の具体的な内容や得られるスキル・経験などを詳しく記載し、応募者が自分に合っている仕事か、具体的にイメージできるようにしましょう。また、職場の雰囲気を伝えるために、仕事場の写真や男女比・年齢層といったデータ、従業員のインタビュー動画を掲載するのも効果的です。
3. お店のイメージを上げる
店舗に対するイメージアップを図るために、Google ビジネス プロフィールやその他のレビューサイトに投稿されたネガティブな口コミに対して、お詫びの返信を送ることも1つの方法です。
また、営業時間外に応募者とやり取りをすると、法令遵守の意識が低い店舗だと思われてしまう可能性も。できるだけ営業時間内に返信することを心がけましょう。さらに、いつでもスムーズに応募者対応ができるように、担当者不在時の対応をマニュアル化することも大切です。
4. すでにお店を知ってくれている人に応募を呼び掛ける
従業員の友人や知人などを紹介してもらう「リファラル採用」であれば、ドタキャンせず面接に来てもらえる可能性が高く、採用にもつながりやすいでしょう。また、すでにお店を知ってくれている人に対して募集をかけるのも有効です。LINE公式アカウントを利用すれば、お店の利用者に求人情報を発信することができます。
5. 面接に行くハードルを下げる
応募者が面接に来るまでのハードルを少しでも下げるためには、以下のような対応が効果的です。
- 履歴書を不要にする(面接時に記入をお願いする/採用後に提出してもらう)
- 交通費を支給する
- 「カジュアルな服装でOK」と伝える
- 面接場所への具体的なアクセス方法を伝える
まとめ:面接のドタキャン防止には応募者との「接点」が重要
応募者が面接をドタキャンする原因には、「すでに別のお店で採用されたから」といった応募者都合のものだけでなく、採用担当者の対応や仕事内容の伝え方なども関係しています。そのため、店舗イメージを良好にするとともに、分かりやすい求人作成、丁寧な対応などに努めることで、面接ドタキャンのリスクを下げることができます。
また、紹介などで面接を受けてもらう場合は、ドタキャンされる可能性は低いでしょう。LINE公式アカウントで、すでにお店を知ってくれている人にアルバイト募集をかけるのも一つの手です。LINE公式アカウントではリアルタイムのやりとりが可能なため、「連絡なし」のドタキャンを防ぐ効果も期待できます。
文:加藤良大
編集:はてな編集部
編集協力:株式会社エクスライト