繁盛する店はどこが違うのか? 飲食店の売り上げを伸ばすポイント

トップ画像

繁盛するお店と客足が伸びないお店には、経営戦略や集客戦略において明確な違いがあります。繁盛するお店の特徴を把握して必要な対策を取れば、売上が伸び悩んでいる飲食店でも、来店数や売上を向上させられる可能性があります

この記事では繁盛するお店が何を考え、どのような工夫をしているかなど、店づくりの特徴とともに成功事例を紹介します。お店を繁盛させるためのポイントについても解説していますので、参考にしてみてください。

こんな人におすすめ

  • 繁盛するお店の特徴や繁盛していないお店との違いを知りたい人
  • 経営する飲食店の売上低迷に悩んでおり、その打開策を検討している人
  • 飲食店を繁盛させるためのポイントを知りたい人

客足が絶えない飲食店の特徴

カフェで話している2人の女性客

繁盛するお店は、料理やサービスの質が高いだけでなく、自店の強みの分析適切な集客戦略を行っています。繁盛店の具体的な特徴や取り組みは以下の通りです。

  1. 自店や周辺環境の分析を徹底している
  2. コンセプトやUSP(独自性)が明確
  3. 適切な集客施策を行っている
  4. 常連客との関係性を重視している
  5. コンセプトに合わせた店づくりを行っている

こうした取り組みやその効果を、以下で詳しく解説します。

1. 自店や周辺環境の分析を徹底している

飲食店において、自店の売上や集客状況の分析は不可欠です。繁盛している飲食店は、自店の立地環境だけでなく、飲食業界の動向や競合店の動向などを分析し、マーケティング戦略に活用している場合があります。

自店の立ち位置を定期的に把握し、新たな戦略を立てることは、他店との差別化を図る上でも重要です。また、リサーチや分析によってお客さんのニーズの変化に対応できれば、顧客満足度の向上にもつながります。

例えば、以下の記事で紹介している「大衆酒場ネオトーキョー」は、三軒茶屋という立地を分析し、若者が気軽に立ち寄れるよう価格を刷新したほか、内装にストリートカルチャーを取り入れ、若者の関心をひくことで人気を博しています。

onaji.me

2. コンセプトやUSP(独自性)が明確

コンセプトやUSP(Unique Selling Proposition:独自の強み)が明確であることも、繁盛するお店の大きな特徴です。飲食店は豊富にあるため、自店の存在を印象づけるには、ブランドイメージを明確にし、お客さんに訴求していく必要があります

コンセプトやUSPが明確であれば、自店の魅力が伝わりやすく、印象に残りやすくなるでしょう。その結果、競合店との差別化が可能になり、新規顧客の獲得リピート率向上につなげることができます。

例えば、 ”予約が取れないお店”として広く知られる「食堂とだか」は、写真映えとおいしさを兼ね備えた看板メニューをUSPとして打ち出し、リピート率を向上させることで繁盛しています。

onaji.me

3. 適切な集客施策を行っている

繁盛している飲食店は、適切な集客施策を行うことで、集客を安定化させています

お客さんの来店数が安定しない飲食店では、複数の集客ツールに登録したまま放置してしまっているケースも考えられます。一方、繁盛店の多くは、自店に合った集客方法を確立し、長期的に運用しています

飲食店激戦区の三軒茶屋で4店舗を経営している「マルコ系列」では、新規のお客さんが来店しやすいよう、お店の情報が網羅された自社サイトを運営。常連客は、LINE公式アカウントで予約ができるようにすることで、集客を安定化しています。

onaji.me

4. 常連客との関係性を重視している

常連客との関係性を大切にしているのも、繁盛する店の大きな特徴です。

マーケティング理論では、お客さん全体のたった2割である常連客が売上の8割をもたらすとされています(パレートの法則)。そのため、飲食店の売上を向上させるには、リピーターの獲得や定着が非常に重要です。繁盛している店の多くは、常連客が居心地よく感じる店づくりを行い、継続利用を促しています。

こうした取り組みの好例は、常連客が8割を占める人気の居酒屋「ぶらんこ」です。同店では接客オペレーションをスタッフ間で共有するほか、お客さん一人ひとりに合わせたコミュニケーションを心がけることで、常連客との理想的な関係性を築いています。

onaji.me

5. コンセプトに合わせたお店づくりを行っている

コンセプトに沿ったお店づくりも繁盛店に欠かせないポイントです。人気店の多くは、外装や内装のほか、お皿やカトラリー、メニュー表、ポップなど、お客さんの目につく部分をコンセプトに合わせて統一することで、自店のイメージを明確にし、ブランディングを図っています。

また、自店のコンセプトに合わせて店内セールスを行っているのも大きな特徴です。例えば、メニュー表ポップに工夫を行い、注文を促進しているカジュアルな飲食店もあれば、スタッフがおすすめメニューを提案し、顧客満足度や売上単価を高めている高級店もあります。

以下の記事で紹介している「カクニマル」は、“ワクワクするテーマパークのようなお店”をテーマに、店主ならではの個性的な接客店内セールスを行い、リピーターが9割を超える人気店となっています。

onaji.me

飲食店を繁盛させるための3つのポイント

笑顔でオーダーを取る女性の店員

飲食店を繁盛させるためには、ポイントを抑えた上で戦略を立てることが大切です。ここでは、特に重要なポイントを3つ紹介します。

1. リピーターを増やす

繰り返しになりますが、自店を繁盛させるにはリピーターの獲得が非常に重要です。以下のような施策を実行し、リピート率の向上を目指しましょう。

  • お客さんのニーズに合った料理やサービスを提供し、顧客満足度を高める
  • コンセプトやUSP(独自性)を明確にし、他店との差別化を図る
  • SNSやポイントカード、クーポンを活用する

リピーターを増やす方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

onaji.me

2. 自店をサードプレイス化する

リピーターを増やすには、お客さんがくつろげる店づくりを行うことが大切です。

お客さんの中には、家や学校、職場などとは異なる第三の居場所(サードプレイス)を求めて、行きつけのお店を探している人もいます。「お客さんの好みを把握する」「程よい距離感で接客を行う」など、お客さんが居心地よく感じるお店づくりを行い、リピーターの獲得や定着を図りましょう。

3. Googleマップを活用する

近年では、ホームページやグルメサイト、SNSだけでなく、Google マップで飲食店を探す人が増えており、集客ツールとしての重要性が高まっています。そのため、自店の集客力を高めるには、Google マップの活用が欠かせません。

Googleマップの店舗情報は、「Googleビジネスプロフィール」に登録し、オーナー認証を受けると管理できるようになります。営業時間メニューの価格帯のほか、店内や料理の写真なども掲載し充実した情報を提供すれば、新規のお客さんも来店しやすくなるでしょう

まとめ:繁盛店の特徴を理解し、売上向上につなげよう

笑顔でお酒を飲むお客さんたち

繁盛する店は、お店のコンセプトや独自性を明確にするだけでなく、集客施策や店づくりに生かすことで、自店の集客力を高めています。お客さんにまた来たいと思ってもらえるようなお店づくりを心がけ、集客ツールを活用しながら繁盛店を目指しましょう。

リピーター獲得に効果的なツールを探しているなら、LINE公式アカウントがおすすめです。LINE公式アカウントでは、メッセージ配信クーポン配信ショップカードの配布といったリピーター獲得に効果的な幅広い施策をLINE上で完結できます。さらに、LINEチャットを使えば、お客さんと直接やりとりすることも可能です。予約の問い合わせ来店の促進など、常連客とのコミュニケーションに役立つでしょう。

文:相良海琴

編集:はてな編集部

編集協力:株式会社エクスライト