繁盛している飲食店の共通点とは? ポイントや事例を紹介

飲食店には、レストランや居酒屋、カフェなど多様な業態がありますが、業態を問わず、繁盛している飲食店にはいくつかの共通点があります。こうした共通点や繁盛店の取り組みは、自店を盛り上げていくためのヒントになるでしょう。

繁盛店に共通するポイントを紹介しつつ、過去「おなじみ」で取材したお店のお客さんを取り入れるための施策も紹介します。

こんな人におすすめ

  • 繁盛店の共通点を参考に新規開業を成功させたい人
  • 伸び悩んでいる売上を回復させるためのヒントを探している人
  • 繁盛している飲食店の成功事例を知りたい人

繁盛店の共通点は?

繁盛する飲食店に共通する特徴について、主なポイントを3つ解説します。

1. 明確なコンセプトがある

まず挙げられるのが、お店のコンセプトの明確さです。繁盛店は、内外装や接客、料理など、お店を構成するさまざまな要素に、コンセプトを軸に統一したイメージを持たせています。こうしたイメージはお客さんにとって「オリジナリティー」として受け止められます。

コンセプトやそれによって生まれる独自性は、お店の存在を印象づけ、「また行きたい」とお客さんに感じさせるため、集客力を高める上でも効果的です。

2. 顧客満足度が高い

繁盛店は多くの場合、顧客満足度が高いです。顧客満足度は料理の質や接客サービスのクオリティー、お店の雰囲気などによって醸成されます。お客さんがお店に満足すれば、その後のリピーター化にもつながるため、繁盛店には必要不可欠な要素といえます。

また、お店の評判も顧客満足度に比例して上がる傾向にあるため、お店に満足したお客さんの良い口コミがグルメサイトやSNSで広まれば、さらなる新規顧客の獲得も期待できるでしょう。

3. 新規、リピーターを問わず集客力がある

お客さんが絶えず来店している繁盛店は、新規顧客の獲得だけでなく、リピーター獲得にも力を入れています。

X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSを活用したマメな情報発信、LINE公式アカウントを使用した新メニューの案内やクーポンの発行など、さまざまな方法を駆使して継続的な集客を行っています。

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飲食店を繁盛させるための方法

ここからはお店を繁盛させるための具体的な方法を紹介します。特に重要なポイントは、以下の3点です。

  1. お店の強み・弱みを把握する
  2. お客さんの視点で考える意識を持つ
  3. 集客力を高める

それぞれ詳しく解説します。

1. お店の強み・弱みを把握する

お店を繁盛させるためには、まず、お店の強みと弱みを知ることが大切です。どういった点が売りなのか、競合店と差別化できる点は何か、改善すべき点はどこかなどの観点で、お店の強み・弱みを言語化しましょう。

例えば、「接客やキッチンのオペレーションにムラがある」という弱みが見つかったら、接客マニュアルを作成して基準を統一する、調理手順や盛り付け方法を明確化して品質の均一性を保つなど、よりお客さんを満足させるために、改善に取り組む必要があります。

また、強みや弱みをしっかり把握し、それらを強化・改善することは、お客さんが楽しく過ごせる魅力的なお店づくりに欠かせません。こうして手にしたお店の魅力をSNSなどを駆使してアピールすれば、集客効果の向上も期待できるでしょう。

2. お客さんの視点で考える意識を持つ

顧客満足度が重要であることはすでに述べた通りです。これを伸ばしていくためには、来店したお客さんを満足させるにはどうすれば良いのか、もっと喜んでもらうには何が必要なのかなど、お客さんの視点に立って、お店が料理や接客を通してどのような体験を提供できるかを考えましょう。

「お客さんの視点」を具体的に得るためには、リサーチやアンケートを通じて、お客さんのニーズを把握することが大切です。グルメサイトの口コミやお店に関するSNSの投稿をチェックすることで、お店の強みや改善点を把握できるでしょう。

アンケートについては、客席にアンケート用紙を設置するほか、LINE公式アカウントやGoogleフォームなどのデジタルツールを使って実施するのもおすすめです。

3. 集客力を高める

賑わうお店にするためには、集客力を高めて来店客数を安定させることが重要です。そのためには「どうすればお店の良さを知ってもらえるのか」という視点で、適切な集客施策を行う必要があります。

新規顧客を獲得するには、SNSの運用やホームページの作成といった施策が考えられますが、集客ツールを導入する際は、お店のコンセプトや予算に応じて検討することが大切です。また、複数のツールを組み合わせたり、長期的に運用したりすることで、さらなる効果を得られるケースもあります。

また、お店を繁盛させるには、リピーター獲得施策を行うことも重要です。リピーター獲得にはさまざまな手段が考えられますが、LINE公式アカウントを使うのも有効です。

LINE公式アカウントには3つの料金プランがあり、お店の状況に応じて柔軟に選択できるので、導入コストを抑えられます。LINEはすでに多くの人が使用しているため、お店、お客さん双方が使いやすい傾向にあります。

さらに、LINE公式アカウントは、おすすめのメニューなどを直接訴求できる「メッセージ配信」や来店時に使用できる「クーポン配信」のほか、満足度調査といったアンケートが取得できる「リサーチ」などの機能を豊富に備えており、リピーター獲得以外にも活用できるツールです。

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繁盛する飲食店の事例

繁盛店を目指す上での取り組みは、お店によってさまざまですが、ここではひとつの具体事例を紹介します。

大阪・梅田にある「梅田羊肉串」は、決まったフードメニューがなく、ドリンクはセルフサービスという独特なスタイルで繁盛しているお店です。店主の尾儀洋平さんは、メニューを簡素化するなど運営コストを徹底的に削減しつつ、「店主自身が楽しめる店づくり」に取り組んでいます。お客さんも、それによって生まれるリラックスした雰囲気をとても楽しんでいると語り、リピーターが多いのが特徴です。

このような唯一無二のスタイルがSNSや口コミで話題を呼び、集客につながっています。また、このお店の入店要件は、SNSをフォローすることです。特殊な運営だからこそ理解した上で来店してもらう必要性があると、尾儀さんはその背景を説明しますが、結果的にフォロワーの増加につながっています。

さらに、店名にもある羊肉串はお客さんが自ら串打ちをしたり、マトン水餃子はお客さんと一緒に作ったりなど、店主の手間を削減しつつも、お客さんを巻き込んで一緒に楽しむアットホームさが強みとなり、ユニークな顧客体験を提供することで顧客満足度の向上にも寄与しています。このように、運営コストを抑える一方で、リピーターとの時間を大切にする方針を徹底しているのが、繁盛の秘訣の一つと言えるでしょう。

このほかにも、おなじみ内のカテゴリー「お店のアイデア」では、さまざまなお店の成功事例や、お店づくりのポイント、常連客を生み出すコツなどを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

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まとめ:共通点や方法を把握し繁盛店にしよう

繁盛店はそれぞれ異なる形で独自性を打ち出し、他店との差別化を図っていますが、コンセプトの明確さや顧客満足度の高さ、そして優れた集客力はどの人気店にも共通する重要なポイントです。こうしたポイントを踏まえた上で、効果的な集客施策の実施がお店を繁盛させる助けになるでしょう。

集客施策を手軽に行いたいなら、多くの繁盛店で導入されているLINE公式アカウントを活用してみてください。LINE公式アカウントでは、集客に役立つ豊富な機能をLINE上で利用でき、集客にかかりがちなコストを抑えることも可能です。こうしたツールを活用し、客足の絶えない繁盛店を目指しましょう。

文:大杉元則
編集:はてな編集部
編集協力:株式会社エクスライト